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ウガンダ北部のモロト県で、13~15歳の少女4人に
FGMを施したとして46歳の切除者が地域住民の密告で
逮捕され、懲役4年の判決を受けた。
被害者のうち3人は国境を接するケニアに逃れ、残り
1人は大量出血とひどい痛みに苦しむ中で救助された。
この切除者を起訴した検事は、「FGMは女性の尊厳を
踏みにじる残酷な行為であり、今後同様の違反を防ぐ
ためにも厳罰を望む」と語った。
ウガンダでは2022年はFGMが行われる年にあたるため、
当局は警戒を強めている。

https://chimpreports.com/moroto-fgm-traditional-surgeon-convicted-to-4-years-imprisonment/

FGMは止めなきゃダメ。
文化は人を傷つけるものじゃないはず。
わたしは思い通りに生きられるはず。
もう切除しないで。
痛みも、涙も、血も、トラウマもいらない。
皆で一緒に闘おう。
FGMをする人を見たら警察に言って。
女の子を守って。
無視したら、あなたはずっと後悔するよ。
<歌詞から一部抜粋>

思わず口ずさみたくなるメロディーに乗せて歌われる曲は、
FGMの危険を訴える“Cut No More(もう切除しないで)”。
ウォロフ語、マンディンカ語、英語で歌われており、
異なる民族グループに広くメッセージが伝わるように
との願いが込められている。

曲を作ったSally NjieとPraise Gimbaにとっては、
多くの人々に伝わるよう違う言語でそれぞれ適切な
言葉を選びながら歌詞を書くことはかなりの挑戦だった。
しかし、アフリカやヨーロッパのNGOとの提携、SNSの
活用、アーティストたちの協力といったチームワークよって、
4カ月をかけてこの美しい曲が出来上がったという。

SallyとPraiseは、若い女性活動家たちを対象にした
1年間のリーダーシップ・プログラムに参加し、その
一環として曲作りに取り組んだ。
このプログラムは、国連、EU、UNFPA、UNICEF、
FORWARD UKにより実施されたもので、アフリカから
50人、ヨーロッパから16人が参加し、FGM、児童婚、
女性と少女に対する暴力の廃絶を推し進める活動や
リーダーシップについて訓練を受けた。

https://unsdg.un.org/latest/videos/lets-sing-cut-no-more-using-music-end-fgm-africa

国際NGOのAmref Health Africaは、タンザニアと国境を
接するケニアのカジアド郡(Kajiado county)で地域の男性、
未婚のマサイ男性に向けた新たな反FGMキャンペーンに
取り組んでいる。
ケニアの少女10人のうち3人はFGMを受けさせられる
危険にある。
カジアド郡におけるFGM実施率は78%と、国全体の
実施率21%のほぼ4倍だ。

キャンペーンコーディネーターのGrace Naserianに
よると、地域の男性は自分たちの文化としてFGMを
支持しているが、その有害性については何も知らない。
実際にFGMを行うのは女性だが、家庭内の決定権は
男性にある。
もしも男性が「娘にはFGMを受けさせない」と言えば、
それには誰も逆らえないはずだ。
未婚のマサイ男性もFGM廃絶活動にとって大きな壁だ。
マサイの男性はFGMを受けていない女性とは決して
結婚しない。
そのため、結婚相手となる少女たちは否応なくFGMを
受ける。

オルゴス村(Olgos village)で男性向け啓発集会に
参加したJohn Kutataは、「FGMを支持してきたが
少女に与える心身の悪影響については何も知らなかった。
今後は娘にはFGMをしない。地域の男性にもFGMに
反対するよう呼びかける」と話す。
別の参加者Samuel Parashinaは、「FGMを受けた
少女は学校を辞め、たいていはそのまま結婚させ
られる。少女たちが学校教育を続けられるよう
男性たちはFGM廃絶キャンペーンで積極的な役割を
担うべきだ」と強調した。

地域のFGM廃絶団体「Community Against Female 
Genital Mutilation」の創設者Lester Lintiは、男性に
向けたキャンペーンについて「FGMの弊害について
男性を啓発し、地域の意思決定者である彼らが人々の
意識変革を促す先導者になることで、FGM廃絶が
一段と進む」と話す。
そして、地域でFGM廃絶を進める中で人々がオープンに
話し合い、FGMに代わる成人儀礼が促進されるよう
訴えている。

ケニアでは2011年からFGMは法律で禁止されている。
FGMを施す、FGMを依頼する、FGMの実施場所を
提供する、さらにはFGMが行われていることを通報
しない、FGMの施術道具を保持するといった行為は
すべて罪に問われる。
有罪の場合は3年から7年の懲役、最大50万シリング
(約58万円)の罰金が科せられる。
しかし、地域によってはいまだに法の目をかいくぐり
秘密裏にFGMは続けられているのだ。

https://www.the-star.co.ke/counties/2022-07-08-amref-ropes-in-kajiado-men-in-fight-against-fgm/

Jennifer Kibonはケニア西部バリンゴの村で

13歳の時にFGMを受けさせられた。

50年前のことだが彼女は鮮明に覚えている。

激痛と大量出血の状態で放っておかれ、

死にかけたのだ。

その後14歳で結婚させられ、3人の娘を産んだ。

長女が11歳になると、夫が結婚相手を見つけて

きたと言い、娘にFGMを受けさせるよう迫った。

それを拒絶すると、夫は彼女を追いだした。

 

行く当ても食べ物もないまま娘たちと木の下で

2日間過した時、彼女の中で何かが変わった。

娘たちのために闘う決意をしたのだ。

FGMは成人儀礼で正しいものだと信じられて

いるので、誰もその弊害を少女たちに教えない。

Jennifer FGM廃絶をコミュニティで訴えると、

多くの人々の怒りを買い、中には彼女を脅す

人々もいた。

そんな中で、彼女は自分の家をFGMから逃れる

少女たちの避難所にした。

 

https://kenyannews.co.ke/news/fgm-victim-fighting-to-ensure-no-girl-under-her-care-is-circumcised/

 

 

 

WAAFが支援するウガンダREACHの代表

ベアトリス・チェランガトさんが、この度ウガンダ

政府からFGM廃絶運動の功績を称えられ、メダルを

授与されました。

ウガンダREACH2007年度および2014年度

「反FGM基金」交付団体です。

ベアトリスさんが長年にわたり、危険を顧みずFGM廃絶

運動に取り組んでこられたことが認められ、私たちも大変

嬉しく誇らしい気持ちです。

ベアトリスさんは「FGM廃絶までにはまだ長い道のりが

ある」と言い、今回の受賞をばねにさらに活動を推し進めて

いくとのことです。

 

https://ugnews24.info/kampala-sports-news/chelangats-bold-fight-against-fgm-earns-her-national-recognition/